岐阜マジョリカバンブーにて
岐阜県は中津川のマジョリカ・バンブーへお越し下さいました皆様、
今にも雪が降りそうな寒い中をどうも有難うございました!!
前回お会いしたお方や10年前から行く度にお顔を見せて下さるお客様、
そして今回が初めましての方々も多く、本当に嬉しい限りでした。
ベースの多湖さん、ゲストヴォーカルのメグ姉さん、
ギターの赤座先生、めちゃくちゃ楽しかったです。
宮内オーナーとお店スタッフのみなさん、大変お世話になりました。
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バッチリ9時間も眠ったせいか、
昨日までの頭痛はウソのように消えていた。
荷物をすべて持ってエレベーターのボタンを押し、
忘れ物は無いか頭の中で点検していると
開いた扉の向こうにミックさんがいた。
「 おはようございます。夕べ、三宮の道路に
とんでもない置土産を残してきちゃいました。
あの街路樹、もし枯れたらアタシのせいですよね 」
ミックさんの口から
アッハッハ と文字になって飛び出そうな笑いがもれた。
次の階で二郎さんも乗ってきて、具合は?と訊かれ
熟睡してすっかり元気になりましたと答えたら
『 みずほは昨日が一番きつかったんだな 』 と。
その口調が実の兄のように響き、
よしよしと頭を撫でてもらったような気がした。
定刻通りチェックアウトして岐阜へ出発。途中のインターで昼食を取り、
今度はスピード違反で捕まる事なくスイスイと中津川へ到着。
初出演の日から 行くたびに駆け付けて下さるミズリー様と。
「皆さん こんばんは。お久しぶりですのお客様もいらっしゃいますよね。
今回で10年目になりました。なんだか来るたびに修正が大変になって
だんだんメイクに時間が掛るようになってまいりました 」
こうご挨拶すると ニコニコ頷き いち早く手を振って下さった。
『 伊達に年齢を重ねてないわネみずほさん!良かったわ! 』
握手した際に戴いたこのお言葉が どんなに嬉しかったことか。
伊達に年取ってない、つまり成長の跡が見えると。
前夜の状況が頭をよぎり 瞼が熱くなりそうだった。
それにしても織田家のご領地内で伊達の名を出しお褒めに与るとは(笑)。
数年ぶりなんて言わずまた来年もって殿方がポンと肩を叩いて下さったり
生ライヴ初めてですごく楽しかったですと若いカップルに話し掛けられたり。
女の子同士のグループもみんな一緒に盛り上がってくれた。
とにかく最終日が無事に終わって 心底 ホっとした。
ゲストヴォーカルのメグさんとは初対面だったけれど
まるで古い知り合いのように接してもらえた事も有り難かった。
本番はもちろん、バックステージでも打ち上げでも
みんなをゲラゲラ笑わせる盛り上げの名人。
でも実は、ものすごい気遣いの人のように私は感じた。
今回の旅で、何度か森邊さんが口にしたセリフがある。
『 大好きなミュージシャン達と関西ツアーができてホントに嬉しい。
こんな時間が持てるなんて、俺はつくづくラッキーだと思う 』
ステージで これをそのまま皆様にお話してから
< I always get lucky with you > へと繋げた。
リハでやらなかったから ベースの多湖さんは初見のはず。
Jazz Man・森田さんにとっても、
きっと私の時くらいしか弾かれない曲のはず。
なのにイントロから倒れそうなほど美しくて 聴き入ってしまった。
ワンコーラス歌い、間奏で二郎さんがソロを取った時には
オリジナルにないこのテナーサックスの音が
なんて似合うんだろうと思った。
ミックさんはスティールギターのようなやわらかい音色で
空気感を作ってくれ、そのサウンドが曲の主人公の涙ぐんでる表情を
私に軽々と連想させた。
この曲はカントリー界の大御所、ジョージ・ジョーンズの大ヒットナンバー。
だから主人公は男性の設定のまま私は歌っている。
曲紹介も自然とこうなる。
「 いい時もあるし そうでない時もある。でもどんな時だって
お前といられたら 俺はそれだけでラッキーだ、という内容です 」
長年の連れ合いに こう語りかける男の姿が浮かぶ。
目には涙をいっぱい溜めている。
いつもこの映像が頭にあった。
いつだって 私はこの男の " 吹き替え " のようなつもりで
ひとつひとつの言葉を大切に歌ってきた。
でもこの日、やっと " 自分の気持ち " として、言えた気がした。
歌い終わった頃、あの森邊さんのセリフは
そっくりそのまま私のセリフになっていた。
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皆様、今年もたくさんの拍手と最高の笑顔を有難うございました。
2015年も素敵な時間を共有させて頂けます様に・・・☆
あと15分で新年を迎えます。
新しい月日は 何が起こるか分からない、まっさらな世界。
いい事もあれば そうでない事もまたきっとあるでしょう。
でも捉え方は心次第。
何があっても 自分の持ってるラッキーを数えていこうと思います。
「 良いお年を 」 とは言いませんヨ。
「 良い年にしましょうね !」